この手の江戸的な資料館が好きな私、過去には清澄白河の深川江戸資料館や、両国の江戸東京博物館等にも足を運んだりもしていた為にこちらにもいずれ伺いたいと以前から思っていました。
正確には私は一度こちらの施設には訪れた事があるのですが、それは遠い昔の話。私がまだ小学生だった頃、家族旅行で東京に来ていた際に人生で初めて上野動物園で生パンダを見たのですが、上の動物園を出て不忍池のほとりを歩きつつアメ横方面へと向かっていた時に発見したのがこちらの施設でした。
とりあえず入ってみようと促す母ですが、何故か父親は入りたがらず外で待っていると言う感じで母と私達だけで入館しました。
未だにあの時父が何を考えて入館したがらなかったのかについては理解が出来ません。
下町風俗資料館の外観と概要
場所は前述の通り上野公園内にあり、上野駅からは程近くにあります。
概要がコチラ
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入場料
一般 300円(200円)
小・中・高校生 100円(50円)
※( )内は、20人以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方と付添いの方は入館無料となります
※毎週土曜日は台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料です
※特定疾患医療受給者証提示者及びその介護者は無料となります
開園時間
午前9時30分~午後4時30分
(入館は午後4時まで)
休館日
月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
12月29日~1月1日
特別整理期間等[/aside]
イレギュラーな休館日等がある場合はHPで告知されますので、そちらも御確認下さい。
資料館の目の前には不忍池が広がっております、私達が訪れた時には何故かイスラム系と思わしき方がウミネコにエサをやっており、ご覧のようにウミネコが大量に彼の周りに集まってきておりました。
ちなみに、右から3個目のマンション「パークタワー上野池之端」には中尾彬&池波志乃夫妻が住まわれているそうです。
館の案内看板
入り口には手押し車も展示されています。
ちなみにこの日、こちらの館に立ち寄る前にお昼ご飯を食べようとハリマ ケバブ ビリヤニさんに伺ったのですが、ランチタイムは受付終了してしまっておりました。
次はもっと早くに伺おうと心に決めつつ結局はなまるうどんでお昼ご飯は済ませてしまいました。
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下町風俗資料館1階の様子
入ってすぐの場所に展示されているのがこちらの井戸と洗濯板、そして竈。
江戸時代の方々はここで選択をしたり、ご飯を炊いていたりしたのですね。
人力車、乗ってみたいなんて方は、浅草に行けば今も人力車の客引きがたくさんいますので是非お試し下さい。
奥に進むとそこには正に江戸の長屋のような光景が!
駄菓子屋さん・・・は江戸時代にあったのでしょうか?
台所と台所用品。
当時からやかんは現代の物と形はほぼ同じであるようです。
台所のお隣には居間がありました、お正月なので鏡餅が飾られております。
何故か路地裏にたむ獅子舞が!?
こちらもお正月ならではの展示なのかもしれません。
こちらは箱車
元々は呉服屋さんが反物や帯等を運ぶのにしようしていたそうです。(案内書きに書いてありました。)
唄の家元の御宅でしょうか?
玄関先にほおずきが飾られていたのが印象的でした。
トイレの模型には
「この便所は使えません」
の張り紙。
・・・もしかして過去に使った人が居たのでしょうか?
等とつい想像してしまいました。
1階はこんな感じで民家の様子が展示されており、
一回りした所で階段を上がって2階へ。
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下町風俗資料館2階の様子
2階で一際目を引くのはこちらの模型
在りし日の吉原遊郭の様子が綿密に再現されています、内部も細かい所までしっかりと作りこまれており、それはまるで映画「さくらん」の世界のよう。
さくらん
こちらは安野モヨコさん原作の漫画を実写化した物、蜷川実花監督作品で主演が土屋アンナさんです。その他にも菅野美穂さんや木村佳乃さん、成宮寛貴さん等キャストがとにかく豪華。
私は元々原作漫画が好きだったので劇場まで足を運んだのですが、金魚を上手に使った吉原の町並みもアーティスティックで素晴らしかったです。
映画として面白かったかと聞かれれば・・・な部分はありますが。
屏風の絵や盆栽の一枝に至るまで精巧に作られております。
部屋持ちの売れっ子遊女 漆塗りの豪華な箪笥が目を惹きます。
大広間と2階への階段
禿を従えて歩く遊女、傘を差されているのが花魁でしょうか?
曲芸士さんでしょうか?
遠近感のあるペーパークラフト
二階に展示されていた民家のジオラマ。
TVがあるので昭和30~40年代辺りでしょうか?
五右衛門風呂
私が子供の頃、田舎の本家は本当にこんな感じのお風呂でした。
銭湯の番台を再現した物
男湯側に階段があり、実際に番台の上に上がって座ってみる事が出来ます。
樋口一葉著「たけくらべ」の複製原稿
私には殆ど読めませんでした。
たけくらべに登場する美登利の人形
寿司の美登利の店名はここから取っているのでしょうか?
昭和辺りの新聞や写真、かつての東京オリンピックの記念品等が展示されています。
それにしてもコロナウィルスが今年開催の東京オリンピックに色々と影響しそうで心配です。
台東区の成り立ちについての資料
昔のおもちゃを実際に触って遊べるコーナーもあります。
前述したように私は子供の頃に一度こちらの施設を訪れて居るのですが、こちらのコーナーだけがうっすらと記憶に残っていました。
ハンドルをくるくる回すと馬の絵が走っているように見える、アニメーションの原型とも言うべきおもちゃです。
羽子板
私の子供の頃ですら「過去の遊びを体験してみよう!」みたいな企画めいた物を除くと、実際に羽子板をして遊ぶ事は殆どありませんでした。
なので現代の子供達は羽子板の存在すら知らない子が多いかもしれません。
かるたや独楽
ぽち袋やらご祝儀袋やら
年賀状や記念切手
バリエーション豊かな折鶴
確かこれらは全て1枚の紙で折られてるんでしたよね?
私はけん玉が苦手で、一番大きい所に乗せるのすらおぼつきません。
施設の内容はこのような感じで、じっくり一通り見て回ったとしても1時間はかからないかと思われます。
なのでメインの目的として行くような施設ではありませんが、逆に美術館や上野動物園、国立博物館等にお立ち寄りの際には是非こちらの施設も合わせてご覧頂くのをお薦め致します。
それではまた次の記事で!
下町風俗資料館 店舗情報
店名:下町風俗資料館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園2−1
電話番号:03-3823-7451
HP:http://www.taitocity.net/zaidan/shitamachi/
営業時間:
9時30分~16時30分