【日払いバイト体験談】若かりし頃に派遣バイトで体験した地獄のような一週間のお話

さて、いきなりですが

皆様は日払いのアルバイトをした事がありますか?

私は人生で一度・・・いや、正確に言えば5日間だけあります。

 

5日間だったらどちらかと言うと週払いじゃないか!

 

なんてツッコミが入るのかもしれませんが、一週間同じ場所でバイトをしたわけでは無く4つの現場を一週間で回ったのもあり、やっぱり表現としては日払いの方が適切であるように思います。

 

当時の私はアパレルの仕事が決まった直後だったのですが、アパレルのお給料体系が月末締めの翌月25日払いだったので、働きはじめてからお給料を手にするまでは約2ヶ月かかってしまいます。

貯金等でなんとかその間の生活はギリギリ出来るにしても、店頭に立つ為の洋服を買うお金やら、その他諸々の雑費を考えた場合、手持ちのお金を全て合わせても恐らく足りないだろうと考えた私。

 

勤務開始までの猶予は10日間程・・・

 

これは日払いのバイトをするしかない!

 

と、言う事でフロムエーで見つけた、都内某所にあるYと言う人材派遣会社に電話をしてみる事に。

今だとネットの求人サイトなんかで探すのが一般的なんでしょうけれども、当時はコンビニでフロムエーなんかを200円位で買ってたんですよね。

懐かしいなあ・・・

 

電話をしてみるとどうやら説明会を毎日開催しているようで、翌日私は事務所へと向かいました。

 

私を含めて7,8人の男女が居るような状況で説明会は行われたのですが、途中1人の男性が女性スタッフに

「その髪の毛の長さだと働けないので髪の毛を切ってこれますか?」

と聞かれておりました。

 

しかしその男性は

「無理です」

と即答しそのまま帰宅。

 

私はこんな記事を書く位ですから、髪型について他人からどうこう言われるのは余り好きではありません。

しかしその男性はオシャレで髪の毛を伸ばしているのでは無く、ただ単にボサボサで服装含めて清潔感とは程遠い雰囲気だったのもあり派遣会社のスタッフの言う事はもっともだと感じましたし、それを拒否して帰ってしまった彼に対して「いや、切れよ」と内心思っていました。

そんなこんなで説明が終了した後に、個別にスタッフによるちょっとした面談のような物がありました。女性スタッフが応対して下さったのですが、さすが人材派遣会社の人だけあって応対は率直に言えば感じが悪かったのを覚えています。

しかし背に腹は変えられない状況の私はそこで担当の方に

「再来週には仕事が決まっているので来週お仕事があれば入れるだけ入りたいです」

と告げてみると・・・

 

なんと数日前だと言うのにも関わらず5日間もお仕事を入れて下さいました!

 

 

これは切羽詰っていた私にとっては素直に有り難かったのですが・・・

 

数日前でもスタッフが決まってない仕事

 

と言う時点で今思えばそれには理由があった訳で。

 

ヘビーな一週間を私は過ごすハメになってしまったのです。

 

 

1日目 ドンキホーテで棚卸しのお手伝い

1日目はドンキホーテで棚卸しのお手伝い

8:00から16:00で休憩1時間30分の実働6,5時間

のお仕事だったと思います。

仕事自体はキツくはありませんでしたし、お昼にはお弁当も出たので昼食代もタダと言う有り難い案件でした。

 

しかしこちらのお仕事でキツかったのはそこじゃなかったのです。

 

当時私は千歳船橋に住んでいたんですが、私がこの日行かされたのはなんと・・・

 

ドンキホーテ木更津店

 

ちなみに交通ルートは

小田急線で登戸駅

南武線で川崎駅

川崎駅から高速バスでアクアライン経由で木更津駅

タクシーでドンキホーテ木更津店

 

派遣のお仕事なのにタクシーの使用が可と言う時点で、スタッフの確保が厳しかったのだと言うのが判ります。

誇張抜きで片道2時間半程かかりました。

そこまでして作業時間は6時間半のお仕事なのですから時間効率で言えば最悪、ちなみにこちらの派遣会社のお仕事は時給は1000円均一でしたので、この日私は朝の5時に家を出て夜の7時近くに家に着く・・・通勤時間を含めると拘束時間は実に14時間にもなるのですが、報酬はたったの6500円。

優良な派遣会社だったらこのレベルだと長距離手当て的な物をつけてくれたりするのかもしれませんが、こちらのY社にそんなものはありませんでした。

ただし他の派遣会社ではデータ管理費やら損害保険やらでわずかなバイト代からさらに数百円さっぴかれるんて経験もしましので、そういうのが無いだけまだマシだったのかもしれません。

 

火曜日はお休みで、次のお仕事は水曜日。

 

2日目 竹ノ塚のスーパーで福引抽選のお手伝い

2日目の水曜日は竹ノ塚にあるスーパーでのお仕事でした。

今でこそ竹ノ塚が都内で言うとどこら辺の位置にあるのかはしっかり把握している私ですが、当時は竹ノ塚なんて地名すら知らなかった私。

こちらのお仕事は8:30~16:30までだったのですが・・・

なんと遅刻してしまいました

 

一応言い訳をさせて頂くと、私はこの日も6時半には家を出ていたのですが・・・

 

電車の本数が少ない早朝だと千歳船橋から竹ノ塚駅まで1時間半以上かかってしまい、さらにそのスーパーは駅からバスを使わないと行けないような場所にあったのです(;o;)

 

こちらのスーパーの情報はざっくり住所と最寄り駅だけしか教えて貰っておらず、事前に調べた通勤時間は千歳船橋から竹ノ塚駅までの時間に少し余裕があるような感じで計算していた為、駅についた所でバスも使わないと行けない場所なのだと気づいたのですが時既に遅し。

 

間に合わなさそうだったので派遣会社に竹ノ塚駅前で電話しました。

 

「・・・怒られるかな?」

 

と、心配になりましたが怒られる事も無く「先方には伝えておくので向かって下さい」と言われました。

結局10分程の遅刻で済んだのですが・・・

 

後日明細を見ると30分ぶんの給料500円&ペナルティーでさらに数百円がバイト代からしっかり引かれておりました。

 

勿論悪いのは私なのですが

 

「自宅から2時間以上かかるような所にざっくりと住所を伝えるだけで行かせる派遣会社もどうなんですかねぇ?」

 

と、私は私で言いたくはあります。

 

ちなみにこの日の仕事はもう1人同じくYから派遣されてきたスタッフの方と2人組でお仕事させて頂いたのですが、もう1人の方は普通に歩いても帰れるような地元の方でした。

本来だったらクライアントの方の交通費負担も考え、その方のようになるべく自宅から近いスタッフを派遣するのでしょうが、こちらのスーパーは駅から遠いのが恐らくはネックだったのでしょう。

派遣するスタッフが1人は見つかったものの、もう1人がなかなか見つからなかったのでしょうね。

 

そこに私がブっこまれた・・・と。

 

この日も本来は7000円のお仕事でしたが遅刻で確か1000円近く引かれて報酬は結局6000円ちょい。

しかも通勤時間を含めると拘束時間で言えば6時半~6時半辺りとほぼ12時間。

やっぱり時間効率で言えば悲惨な事になりました。

 

しかし、この日の仕事はとても楽しかったんですよ。

スーパーで事前に配布していたのであろう福引券を受け取ってお客様に福引を回して頂き、当選した賞品を渡すと行ったお仕事だったんですけども、福引でちょっとした物が当選してニコニコしてるお客様と接してるのはやってて凄く救われるような気分になりました。

朝の時点では2時間前に出ても遅刻するような場所に派遣させんじゃねえよ!と、心の中が荒みきっていた私ですが、そんな楽しいお仕事をしているうちにいつしかイライラも吹っ飛びました。

元々アパレル店員をやろうとしてる位なので、接客業は好きですし得意な方なんですけれど、正直な話アパレルの仕事よりも今思えばこの日の仕事の方が楽しかったです。

むしろ私が今までの人生で労働した中でも、純粋な楽しさで言えば一番だったかもしれないと思います。

 

しかもこちらのスーパー、恐らくは地元密着系の小規模チェーンなのだろうと思われますが、とてもスタッフの人が温かくて良い人達でした。

 

私は純粋にその日のお仕事が楽しかったので、張り切ってやってただけなんですけれど

「今日のスタッフさん達は凄く頑張ってくれたから」

と、オヤツの時間にコーヒーとケーキを出してくれたんですよ。

派遣会社に恐らくは私達に支払ってるであろう時給の倍以上の金額を支払い、さらに私に関しては交通費まで結構な金額を支払うハメになっているであろうにオヤツを出してくれるとは・・・

その優しさに心が洗われるような気になった私、もう1人のスタッフの方も凄く喜んでました。

 

竹ノ塚と言えば足立区の中でもかなり治安が悪い地域と言うイメージがありますし、実際駅前なんかはそういう面もあったりするのでしょうが、私にとって竹ノ塚と言えばそんな人情味溢れるスーパーと出会えた素敵な場所と言う印象です。

 

ただ、そのスーパーがどこだったのかが今はもう思い出せないんですよね。

たまに気になってグーグルマップで調べてみるのですが、何度やってもそれらしき場所が出てこず・・・

なのでもしかしたらもうチェーンごと無くなってしまったのかもしれません(;o;)

 

2日目は実入りは悪い物の、心はとても充実した感じで終了(о´∀`о)

 

3日目 赤札堂でティッシュ&トイレットペーパーの販売

次の日はスーパー赤札堂門前仲町店にて販促のお仕事。

家からは1時間程かかりましたが、1日目と2日目のお陰で物凄く近く感じました。

この日は店頭で某メーカーの特売イベントをやるようで、私のお仕事は一生懸命そのメーカーのティッシュ&トイレットペーパーを売る事でした。

確か値段はティッシュボックスが5箱で税込200円、トイレットペーパーはシングルダブル共に税込358円・・・

今と変わらないように感じますが当時のティッシュは200組400枚が主流でしたから、150組300枚が主流になってしまった今と比べると大分安いです。

メーカーの恐らくは営業なのだろうと思われる結構イケメンのお兄さんと一緒に朝から夕方までずっとトイレットペーパーの販売をしました。

このお兄さんが凄く優しくて凄く良い人だったのがこの日はとても印象的でした。

 

お昼休みにそのお兄さんから「一緒にご飯食べようか」と誘って頂き、ジョナサンで一緒にご飯食べたんですよ。そのお兄さんは赤札堂とも付き合いが長いのか仲が良いようで、赤札堂の人に「今日応販に来てくれたから」と食事代として1000円貰ってたんですが「これ2人で分けようぜ」と私にも500円くれました。

さらにはちょっと赤札堂のオジさん社員を交えて会話をした際に、そのオジさん社員が嫌な奴で「今は何をしているのか?学生か?」等と聞かれたので正直に「いえ、違います」と答えた所「なんだよお前フリーターかよ全く最近の若い奴は○×△□・・・」と嫌味を言われたのですが、その際にも「いえ、この子は来週から仕事がちゃんと決まってるんですよ」とかばってくれたりと凄く良い方でした。

一日しか一緒に働くことはありませんでしたが、私はそのお兄さんを凄く尊敬しています。

 

この日は8:00~17:00だったので8000円の日当。

特に移動も仕事も辛く無く普通に働けた1日で、この一週間を通して考えると一番楽だったかもしれません。

 

金曜日は休み、そして終末週末へ。

 

4&5日目 ダイエー碑文谷店でダイエー日本一セールのお手伝い

そしてトリはこちら、土日の2日間連続で同じ場所でのお仕事。

 

しかも、7:00~18:00で休憩1時間30分、拘束は11時間の実動9.5時間と言うこれまでで一番長い労働時間のお仕事でした。法的にはこの場合割増賃金を支払わないといけないんでしょうけれども、当時の派遣会社にこんな概念は無く、私に支払われるのは9500円のみ。

それでも労働時間が長い分、これまでの3日間から比べたら稼げるので有り難いのですが・・・

 

私が人生で色々労働した中でも、この2日間は肉体的には一番キツかったです。

 

と、言うのもこちらでのお仕事内容は・・・

 

ダイエー日本一セールの目玉商品の1つとして特売されていたとある商品を、一日中バックヤードと店舗を往復して品出しする

 

と言った物。

今ではソフトバンクへとチーム名等等が変わっていますが、当時はまだダイエーだったんですよね。今更ではありますがそんな時代のお話なので、現代とは大分時代が違うのを考慮して頂いたうえで読んで頂ければ幸いです。

 

こちらの碑文谷のダイエーは当時ダイエーの中でも日本一の売り場面積を誇っており、ダイエー全店においても顔のような存在でした。

それもあってか店内は朝から大盛況、品出しした側から売れると言った感じで・・・正に息つく暇も無いような忙しさ。

 

ひたすら品物を抱えたり、台車にのせたりして小走りで店内を駆け回り一日を終えました。

 

 

なのでもう終わった瞬間はあれですよ

 

 

頭が真っ白・・・

 

 

 

じゃなくて

 

 

 

真っ白な灰になる位に疲労困憊してました。

 

ちなみに店内には優勝セールと言う事で延々とダイエーホークスの応援歌が流れており、それが私の精神にもかなりのダメージを与えて下さいました。

元々野球なんて一切興味が無かった私はそれのせいでプロ野球と言う物が完全に嫌いになりましたが、うちの両親は今も揃って楽天ファンです。

 

そんな1日を過ごしたお陰で家についたらもう全身が筋肉痛、長袖の季節だったのもあり2日目は手足にシップを貼った状態で出勤する事にしました。

しかし不思議な物で、2日目になると体が慣れるのか肉体的な辛さは段々と感じなくなるんですね。

 

そして2日間とも昼食にはお弁当が支給されたのでお昼ご飯代は掛からずラッキーでした。

 

 

 

そして作業報告書を提出しに再び派遣会社の事務所へ

5日間の労働を終えた私はその足で、作業報告書の提出及びバイト代の受け取りをする為派遣会社Yの事務所へと向かいました。

 

しかしその日、私はバイト代を受け取る事は出来ませんでした。

 

と、言うのも作業報告書にはそれぞれ現場の責任者からハンコを押して貰わないといけないのですが、重労働から介抱されて浮き足立っていたせいなのか、最終日のハンコだけうっかり貰い忘れてしまったんですね。

 

なので事務の方から

「ハンコが無いと支払いは出来ません、今日はもう失礼だから明日改めてハンコを貰いに行きなさい。」

と言われてしまいました。

 

ハンコを貰い忘れたのは私のミスなのですから、それは仕方が無いのですが

次の日からアパレルの仕事がはじまる

のでわざわざ別の日にハンコを貰いに碑文谷ダイエーに行くのは厳しいとと考えた私は、派遣会社には内緒でその日ハンコを貰いに行くことにしました。

 

何も言われる事無く責任者の方は普通にハンコを押してくださり、そのまま帰宅。

 

次の日、アパレルの仕事は11時からだったのですがダイエーは9:00から開いていると言う事で、9時ジャスト位に派遣会社に電話をし「今からハンコ押して貰いに行って来ます(嘘)その後事務所に報告書を提出しに伺います」と連絡。

 

嘘がバレる事も無く無事作業報告書を提出し、バイト代を受け取りました。

 

木更津の仕事ではタクシーや高速バスを使ったりと立て替えていた交通費がかなり多かったのもあり、支払われた金額は4万5千円位になってました。

 

バイト代を受け取ると、そのまま急いでアパレルショップへと向かい10時半位に初出勤。

 

ちなみに私が働いた派遣会社のYは今も同じように派遣業務を続けておりますので、もしかしたらこの記事をご覧の方にも「あれ?もしかしたら私そこで働いたことがあるかも」なんて方がいらっしゃるかもしれません。

 

色々と法改正もあり、今その手の派遣会社がどうなっているのか私は知りませんが、もしも今後その手の派遣会社で働こうと思っている方に1つだけアドバイスをするならば・・・・

 

登録シートの「軽作業」に○をつけるのはやめておいた方が良いよ

 

です。

 

ダイエーで私がやらされたお仕事は区分で言えば「軽作業」ですが、実際にやってみると全然軽じゃありませんでしたからね。

引越しセンター等で働かれてる方からすれば「あの程度で音をあげるなんてだらしないな」なんて思われるかもしれませんが、あれは相当きつい有酸素運動でした。

 

そんな私の若かりし頃の思い出を今回はお話させて頂きました、今だったら派遣会社等で働くよりもUber Eatsとかで働く方が近所でストレス無く働けて割も良いんだろうと思います。

 

 

それではまた次の記事で!

 

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  • B!